■2024年3月24日(日) 

 全日本柔道選手権チャンピオン、リオデジャネイロオリンピック銅メダリストの羽賀龍之介選手がひょっこり来ました。

 

 家族と近くまで来たので立ち寄りましたとのこと。驚きました。私の子どもが小学生の時に羽賀家とは家族ぐるみのお付き合いをさせていただきました。龍之介君が川越の家族と言ってくれたのには感動しました。

■2023年12月16日(土) 

 勝利至上主義とは

 

 柔道教室を立ち上げてから子どもたちに柔道を教えて10年が経過した。昨年、全日本柔道連盟会長であった山下泰裕先生が「行き過ぎた勝利至上主義」と言われた小学生全国柔道大会の廃止を決定した。我が道場の生徒も全国大会を目指して頑張っていただけに大変残念であった。しばらくはそのことが頭から離れず、自問自答の日々が続いていたが、ふと、柔道の創始者である嘉納治五郎先生のことは知っているが、嘉納先生がどのような人物であったのかは恥ずかしながら良く知らなかった。取り敢えず、書物を探して「嘉納治五郎物語」を読んだ。柔道をやっているものは誰もが知っている「精力善用・自他共栄」を唱えた人である。1922年に柔道の理念として唱えており、「目的達成には心身の力を最も有効に使用すること、個人においても国家においても、他者につくすことによって信頼を得て、結果的に自己も自国も発展する」という考えだ。嘉納先生はこの理念の元、学校体育やスポーツの重要性を説いてきた。またアジア人初のIOC委員となり、オリンピックの東京招致にこぎ着けた偉人でもある。

 

 しかし、嘉納先生は、1938年、IOC総会から帰国途中の船中で肺炎のため亡くなり、第二次世界大戦の影響により、1940年の東京オリンピックは中止となり、嘉納先生が東京オリンピックを見ることはなかった。その後、嘉納先生の意志を継いだ友人がIOC総会の演説で「日本の若者は、オリンピック競技大会について深く理解しています。小学校の時からオリンピック精神やオリンピック・ムーブメントについて学習しているのです。ここに日本の小学校六年生の教科書を持ってきています」。友人はそう述べると、教科書を開き、「ここに、七ページにわたって『五輪の旗』というエッセイがのっています」そう言って、その一節を読み上げました。そこにはオリンピックへの心おどる思いが綴られていたそうです。

 

 この演説が委員たちの心を動かし、1959年、ミュンヘンでのIOC総会において、第18回大会の開催地が東京に決定されました。友人は演説で紹介されるときに、嘉納治五郎の最後を看取った人物であることにふれたとたん、会場にいる委員たちにどよめきが走ったそうです。嘉納治五郎を大部分の委員たちが知っていて、それが影の力となって、オリンピックの東京招致につながったと友人は話していたそうです。その一年後のIOC総会で、柔道が東京大会で行われることが正式に認められました。

 

 嘉納治五郎先生の柔道の理念である「精力善用・自他共栄」、自分の力を相手のために使い、そして周りの誰もが幸せになれるようにとの精神が世界を動かしたのだと思います。そう考えると、柔道の本質は勝利至上主義ではないことに気づきます。

 

 小学生柔道の全国大会廃止は、嘉納理念から丁度百年の節目に当ります。嘉納理念が本来柔道やスポーツがあるべき姿を懸念し、今回の全国大会廃止は原点に立ち返るべきだと、山下泰裕先生や私たちに託したのかもしれません 

■2023年8月28日(月) 

 交通事故 7月23日(日)15:00頃 

 場所 川越市小仙波町二丁目25番地2 交差点

 

 

 交通事故を起こして一ヶ月が経ちました。喜多道場の生徒、ご父兄には大変ご迷惑を掛けました。怪我も精神的にも大分回復しましたので、そのときの事故状況を簡単にご説明させていただきます。

 

 当日は、川越武道館で他道場との合同練習会が終了し、自転車で自宅へ帰る途中に事故しました。川越武道館を出て、国道254号線(川島町⇒川越市の方向)に沿って新河岸川が流れていますが、新河岸川を挟んだ真向かいの側道(川越福祉センター「オアシス」前)を通って、県道15号線と交わる交差点で事故を起こしました。交差点は工事期間中で横断歩道が使うことができなかったため、横断歩道がない少し手前の交差点を渡るときに左側から来た軽自動車と衝突しました。このときセンターラインのある2車線の県道15号線は、右側から来る(喜多院の方から来る)自動車は渋滞で動いておらず、私は交差点を渡る前に、一時停止後、反対車線の右側、左側から自動車が来ないことを確認してから、自動車と自動車の間を通り抜けて、反対側へ渡ろうとしたところ、突然反対車線の左から来た軽自動車に衝突し、自転車ごと跳ね飛ばされました。

 

 跳ねられたときは凄い衝撃で、そのままアスファルトに叩き付けられ、熱いアスファルトから立ち上がれませんでした。人が集まってきて道路の脇に寝かされ、暫くして救急車で運ばれていきました。生きていて本当に良かったです。

 

 自転車に乗るときは、必ずヘルメットをかぶり、横断歩道を必ず渡り、左右の確認は念入りに行いましょう。

■2023年8月19日(土) 15:00~17:00 大宮武道館

 知的障がい者(ID:Intellectual Disability)柔道指導に伴う研修会に参加

 

 全日本柔道連盟から障害者柔道指導担当の「濱名智男」先生が講師として来られ参加してきました。

 

 『知的障がいの方たちが、柔道を通じて、より豊かで健康な生活を実現するとともに自他共栄の社会作りに貢献する』ことを主眼に置き、知的障がいのある方が、安全かつ楽しく柔道を学べる環境にするべく、指導者が知的障がいについて正しく理解し適切な指導ができるよう開催されました。

 

 研修会には、実際に知的障がいを持って柔道をしている世界大会にも出場している知的障がい者の方とその母親にも来ていただき、知的障がいの方には、学んできた受け身や技を掛けるための崩しを披露してもらい、二人三脚でやってきた母親には受講者からの質問に応えてもらいました。

私は、知的障がいの方がここまで柔道ができるようになることに、努力をして指導しなければ何事も前へ進まないということが、改めて目からうろこが落ちる思いで考えさせられました。

 研修会の合間に、濱名先生と言葉を交わしました。そこで濱名先生は、「道場に来る子どもは何もしなくて、ただ立っているだけでもよい。道場に来るということは柔道をしたいからで、やるそのときがくるまで根気強く待つだけでよい」と話されていました。この言葉には感銘を受けました。

 

2023年7月5日 

 ひのまるキッズ関東少年柔道大会 【スタッフが選ぶ1枚】

 

 今回から第1回となる企画です。大会記録として撮影している写真の中から事務局スタッフがそれぞれ1枚選びます。

 今回は決勝戦から1枚。

 果敢に攻める飯塚選手の技を見事なタイミングで返して一本取ったシセ選手。重力を感じさせない技でした。よく攻めた飯塚選手も、素晴らしい技術で一本を取り、2連覇を決めたシセ選手もお見事でした。

 

ひのまるキッズ【公式】(@hinomaru_kids) | Instagram

2023年6月23日 

 「街と、その不確かな壁」 (村上春樹 

 

 久しぶりに村上春樹を読みました。現実と非現実が交差して、それと同じように時代の流れも交差していくので、精神を集中して読まないと物語を奥深く理解でなくなってしまうので、進んでは戻ってを繰り返しながら、それはこの本を理解するためにということだけではなく、そのように読まないといけないんだという、気持ちにさせる内容でした。自分自身の感性が抉られ鍛えられ、物事の判断するための精神が鍛えられたような気がします。

 

 この小説の「街と、その不確かな壁」は村上氏が31歳の時に生煮えのまま出した小説だそうです。それを40年経った71歳で長編小説として完成版として発行したそうです。

 

 読み終わったいま、世の中には二つの世界が存在するのか、と思わずにはいられません。

2023年4月29日(祝)全日本柔道選手権大会祝勝会

 

 全日本柔道選手権で東海相模高校・東海大学出身の王子谷選手が4回目の優勝を果たしました。なんと決勝の相手も東海相模高校・東海大学出身の羽賀選手です。同じ高校出身の選手が決勝であたるとは前代未聞の出来事です。今回、王子谷選手は練習環境が東海大学から宮崎県延岡市に変わりハンディキャップのあるなかの優勝で並大抵の努力ではなかったかと思います。因みに、過去に旭化成延岡から出て優勝したのは上村春樹(現・講道館長)さんで50年ぶりの優勝とのことです。

 旭化成の柔道部のOB会が4年ぶりに開催され参加してきました。王子谷選手、羽賀選手とは彼らが中学生の時に稽古をしたことがあります。

2023年3月21日(火)5年ぶり里帰り

 

 5年ぶりに宮崎県延岡市の妻の実家に孫を連れて里帰りをしました。二泊三日の旅でしたが、人間関係とは何かを深く考えさせられる機会となりました。

 

 3月12日、宮崎空港に到着後、宮崎駅で待ち合わせをして30年来の友人と会いました。当時、友人は宮崎日日新聞の記者で私は旭化成延岡支社の広報担当で支社自体が会社の主力工場であり、また陸上部や柔道部の拠点であったことから、当時は工場では事故が起こり、陸上や柔道では活躍する選手のマスコミへの対応には、直球勝負で対峙したのをいまも思い出します。友人とは、宮崎駅構内の居酒屋で焼酎と地鶏で一献。時間が経つのも忘れ、色あせない楽しいひとときを過ごさせてもらいました。

 

 翌日は、妻と義母と義父の墓参りを済ませ、午後には、延岡時代に住んでいた社宅を見学しました。いまは空き家になっていますが、過去の出来事が鮮明に走馬灯のごとくよみがえってきました。

 

 そのあと、旭化成柔道部の道場に顔を出してみました。柔道部を引退してから35年経つので先輩面して入ることもできないので、恐る恐る道場に入ってみるとそこには7人ほどの選手が寝技の研究をしており、目を凝らして見ると吉田 優也監督、王子谷 剛志選手がいました。吉田監督は私の息子と東海相模高校柔道部時代の同級生です。王子谷選手はその三つ下になります。渡りに船とばかりに、道場の上座まで闊歩し、吉田監督の横に座り、いろいろな話しを伺いました。選手の活動拠点がそれぞれ神奈川、奈良、宮崎と3拠点に分かれているため、監督活動は移動も含めて大変であると話されていました。

 

 日が暮れてから妻の予てからの友人でケーキ作家の日野 久美子さんが経営しているお店に行きました。SIMPLYというホームメイドケーキの教室を開いていて、オーダーで販売も行っています。シンプリーという商品名のごとく、どれもシンプルな自然な甘さでサクッとした歯触りの良さが癖になる大変美味しいクッキーでした。HOME | Simply (bakewithsimply.com)

 

 

 延岡で予定していた全ての行事が終わり、以前から気になっていたことを帰る間際になって考えだし、まさか帰る当日の南延岡駅で偶然に気になっていたことが目の前に起こるとは思ってもみませんでした。マスクをしていたので、間違ってはいけないとお声がけをしたら私たちの仲人の山本 裕洋さんでした。山本さんは宮崎市に仕事があり、偶然とはいえこんなことが起こるのかと本当に驚きました。特急列車の中で二人していろいろなことを話す貴重な時間を過ごすことができました。

 

 

 今回の帰省は人間関係を本当に深く考えさせられました。友人がいるから私が存在する。親友を自らが大切にしていくことで自分の存在が証明されてこれからも生きていくことができるのだとつくづく感じました。

 

2023年3月6日(月)東海相模高等学校 柔道部 卒業文集を読んで

 

 わたしは、1980年度に相模高校柔道部を卒業した。数年前から相模高校柔道部の役員を仰せつかっており、先日ある会合があり、相模高校柔道部にお邪魔し、柔道部の水落監督より卒業文集をいただいた。これまでは3年生送別会に伺ったときに、卒業する生徒が話していたので卒業文集なるものは読んではいなかったが、今回じっくりと読んでみて思ったことを感想として述べてみたい。

 

 42年前のわたしと考え方がどのように違うのか。驚いたことに考え方には全く違和感はない。当たり前と言えば当たり前であるが、目指すところが昔も今も日本一であり、将来は世界を目指しているからだ。わたしは、そのような環境で柔道をすることは将来の自分の人生において大いに意味があると思う。

 

 文集を読むと高校生が精神的に肉体的にギリギリのところまで追い詰められて自分と戦っている。果たしてそこまでやる必要があるのだろうか。人それぞれの価値観でもあるのでいろいろと意見はあるだろうが、こういった経験は普通では体験できないことである。高校3年で柔道をやめて次の人生を歩む生徒もいるが、その生徒はこの3年間柔道部で頑張ってきた苦労はこれからの人生のどんな苦労にも堪えられると言っている。

 

 果たして42年経って、柔道での苦労の経験は役に立ったのか。いろいろ挫折の多い人生だったけど、そのつど柔道で頑張ってきた経験が大いに役立っていると思う。

 

 文集は道場に置いておきます。読みたい方はどうぞご自由に。

 

2023年2月23日(祝)淑徳中学校・高等学校 柔道部3年生送別会

 

 喜多道場からは、神保英音さんが淑徳中学に進学しました。現在2年生です。わたしは、淑徳学園柔道部の後援会役員を仰せつかっており、毎年3年生送別会に参加しています。中学校3年生はそのまま内部進学で淑徳高校へ進学し、高校3年生は卒業して大学や企業など次のステージへ進むわけです。送別会では父兄も参加して、その場で中学、高校の3年生の生徒がこれまでの思い出やこれからの抱負を語るわけです。

 

 生徒たちのなかには、親から小学生のときに淑徳柔道部の厳しい稽古に行かされて、まさかこの学校に入るわけ無いよなと思っていたところ、入学をさせられたという生徒もいて、しかし、その生徒含めて、厳しい稽古に耐えて卒業する3年生の生徒たちが親に向かって感謝する言葉に感動しました。

 

 その席で柔道部監督の酒井先生は、「報恩」という言葉を使って、3年生の生徒たちには目標が達成できなかったり、大変なこともいろいろあったろうと思うけど、最終的は親に感謝するという「報恩」の心を持ってくれたことで、柔道精神を通じた教育はできたと話されていました。

 

 正しく、たかが柔道、されど柔道だと思いました。 

2023年2月7日(月)多喜男くん 牛くぼたきお 牛くぼちあき

 

 先日、南井孝樹先生から、この本は子どもたちを指導する上で参考になるのでといただいたので読んでみました。

 パラリンピック柔道競技金メダリストである牛窪多喜男先生は川越市柔道連盟に所属していて、川越市議会議員でもありましたので、予てから面識はありましたが、あまり親しくはありませんでした。私自身のコンプレックスがそうさせていたのかもしれません。

 牛窪先生は、子どものころに、弱視という障害を持っていることでの差別を受けながら、しかし、その障害によって、逆に研ぎ澄まされた感性や反骨精神が育ち、苦労をバネにして頑張ることが自分のため、ひいては社会のためになる。まさに精力善用自他共栄、私自身が忘れていたことを再度思い起こさせてくれました。ご両親を介護する娘さんのちゆきさんのサポートが素晴らしい。息子(よく知ってます)もお父様の背中を見ながら、奥様に支えられながら、大きな身体で市民のために頑張ってもらいたいものです。現在、息子がお父様の後を継いで市会議員になっています。この本が読めて本当に良かったです。

 

「デポルターレ」柔道をすることで気分転換を図る。正しく、これ大事です。スタートラインに戻って子どもたちの指導を考えていきたいと思います。

2023年2月7日(月)「私」という 男の生涯 石原慎太郎 

 

 最近、手術をした膝の調子も良くなり、チャリトレを再開しましたが、無心にペダルをこいでいると、過去のことや先のことをいろいろと考えることがあります。何故か、昨年10月に膝の手術で3週間ほど入院をしていて、入院中に合併症で深部静脈血栓症にも罹患し、弟がこの病で亡くなっているので、精神的に不安定になり、看護師に助けを求めたことを思い出しました。いま、「私」という男の生涯(石原慎太郎) を読んでいますが、その中で「死」について書かれていますが、多分にその影響もあり、柔道での友人が他界していくなか、自分はこれからどんな人生を送っていったらよいのだろうかと考えさせられます。死とは「虚無」の世界。しかし、それは誰もが説明することができない世界とも書かれていて、そうして考えていくと自分が生きてきた証を自分がどう評価していくかかで納得した人生となるのならば、これからどのように生きていけばよいのか、を熟考させられます。

2022年11月7日(月) 大和くん、七五三おめでとうございます!! 

 

 相撲の横綱昇進伝達式にでも行くのでしょうか。凄い貫禄ですね。でもカワイイ。ビシバシと優しく厳しく鍛えていきますよ。

2022年11月7日(月) 『勝負にこだわりすぎ』という意味 

 

 「投げられたくない、負けたくない」という気持ちが強く働いてしまい、相手と向かい合うときに、片手しか組んでいない状態で技を掛けたり、両手で組んでも、腰が引けていて、相手との距離が大きく開いてる状態で技を掛けたりしても、それでは相手に対して、技の効果が100%伝わりませんよね。

 

 「投げられるのが怖いから」と、自然と、そのような組手になってしまうのですね。そういった柔道スタイルが身についてしまうと、これはなかなか治すのが大変です。

投げられても気にせず(逆にどんどん投げられて受身をして)、両手でしっかりと組んで、腰を引かないで、相手と向かい合って、柔道をしましょう。そうすることで、逆に、相手の方が逃げてきて、技が掛けやすくなると思いますよ。

 いまからしっかりと組んで腰を引かない、オーソドックス(正統派)な柔道を覚えて欲しいと思います。

■2022年11月4日(木) 待っててね~~ 

 

 いま、変形性膝関節症の手術をして入院をしています。私は、これまでなんどとなく手術をして入院をしたことがありますが、今回の入院がこんなに辛いとは思ってもみませんでした。手術が辛かったとかではなく、教えている子どもたち、仕事が忙しいなかをお手伝いしてくれている指導者、父兄、妻には、相当な負担をかけてしまっている、何もできない不甲斐ない自分が辛くてたまりません。手術日は日程調整をして決めたのにもかかわらず、それでも入院中には子どもたちに三つの試合が重なり、手術後すぐに試合結果が気になりだし、試合動画をベッド上で確認しました。こんなに辛い思いをするのなら、痛くて膝が曲がらなくなっても、手術なんてしなければよかった。そんな気持ちになります。主治医からは二週間は絶対安静と言われ、私は早く退院したい気持ちが強く、勝手に松葉杖で歩いたりして、ナースに注意をされる始末です。主治医は大変忙しい中を本当に親身になって病気を治そうとしてくれて感謝しています。退院まで三週間かかるそうです。教室でお手伝いをしていただいてる皆様、もう少しで退院します。待っててねえ~~。

★★★追伸(お願い)

退院後、普段の稽古のときのように、日常のときのように、接して、いただけますか。
理由は本末転倒!!だからです。
声かけは、指導3回、反則負けにしますよ!!

■2022年10月29日(土) 大外刈りについて(続き3) 

 

(7)

③きちんとパワーをつけること

 実は、これもすごく大事なんです。相手を投げるときは力があって、そして、スピードが必要です。打ち込みに力とスピードがミックスされれば、とりあえずOK。喜多道場では準備体操を大変長くやります。初めて見た人は「あれ、これって柔道?」と思うかもしれません。これは一番に「怪我防止」、二番目に「パワーをつけること」なんです。

 

(ア)パワーとは(What is power ?)

   Is the answer ’’CHIKARA’’ ?  No no. Power is ’’CHIKARA’’ plus Speed.

 そうなんです。力だけなら腕立てや腹筋をやれば簡単につきます。一方通行の力だけではなく、その付けた力が臨機応変に速く対応できるようにすることが大切なのです。そのために喜多道場では準備体操を長い時間やっているのです。だから口を酸っぱくしてここが一番大事なところだぞと言うのです。それをダラダラとやっていてもある程度はパワー付きますけど(時間が長いので)。でも折角やるんだったらまじめにやった方が効率が良いと思います。

 

(イ)正確にやること

 正確にやることと、不正確にやることでは、例えば、腕立て伏せを参考にすれば、フルに曲げて1回と中ぐらいに曲げての10回以上の差があると言っていいと思います。腹筋でも、馬飛び股下くぐりでも同じです。正確にやらないと意味がありません。それと筋力は自分の限界以上の負荷をかけないと強くなりません。例えば、瑠良が望瑠をおんぶしてスクワットをしてそれ以上の力は付きません。陽宏君をおんぶしないとダメなんです。

 でも、子どものうちからそこまでやるかあ?。。

 

 先日、ご逝去されたアントニオ猪木さんが

 「元気があれば、何でもできる!」

 そのように考えると

 「柔道が楽しければ、楽しい人生が送れる!」

 とでもしておきましょうか。。

 

 とりあえず、板橋区民体育大会は楽しくやりましょう!!!

■2022年10月28日(金) 大外刈りについて(続き2) 

 

(6)

②きちんと大外刈りの打ち込みができるようになること について

 打ち込みは投げようと思ってするのではなく、形を作ることから始めてください。硬筆や習字は何回も何回も練習をしてきれいな字が書けるようになり、そしてその字が自分なりに個性的な魅力ある字になります。柔道の技も一緒です。へたくそだと言われもそんなことにへこたれず、『自分はこの技を絶対に覚えるんだと思って』何回も何回も打ち込みをすれば必ず掛かるようになります。

 

(イ)入り方

 大外刈りは、ⓐ釣手 ⓑ引手 Ⓒ踏み込む脚(右脚)が同時の動作で入るようにしますが、実はこの動作の中にもう一つ隠れた動作が入っています。Ⓒの踏み込む右脚を思い切り踏み込ます(踏み出す)ための「左脚の畳を強く蹴る」動作です。これをⓓ動作としましょう。いま申し上げたⓐⓑⓒⓓを同時に行って入るようにします。そんなの無理だようと、あきらめるのでは無く、そのように打ち込みをするのだと頭の中に入れてすると良いと思います。次に刈り脚(左脚)は、そのときにキャプテン翼がサッカーボールを思い切りゴールに蹴って、ゴールを決めたときのような高く上げた状態にします(つま先が伸びてるぜ)。この一連の動作を繰り返し行ってください。

■2022年10月27日(木) 大外刈りについて(続き1) 

 

(5)

① きちんと引手と釣手を持つこと について

(ア)釣手の持ち方について

  基本的に相手の右襟鎖骨辺りを持ちます。握り方は、ぎゅっと強く握りしめるのではなく指先(小指、薬指、中指の3本の指)に襟を引っ掛けるような感じで握ります(フックで引っ掛けるような感じ)。そのように握ることで相手の攻め(技)に対して、手の握り方を強めたり緩めたりすることで柔軟に受けることができるようになりますし、相手に技を掛けるときにも柔軟に攻めることができます。そのときにすごく大事なポイントがあります。親指を上にして手首を上に立てるようにすることです。そうすることで自分の姿勢が良くなるばかりか相手の状態を釣手でコントロールができるようになります。次に、持つ位置を初めに鎖骨辺りと言いましたが、実際には掛ける技によって位置が若干上下に変わってきます。鎖骨の位置を基点とした場合、後ろの技は上襟方向へ、前の技は下襟方向へとなります。

(イ)引手の持ち方について

  実は、引手の持ち方も釣手と一緒です。握る場所は襟と袖との違いこそありますが、基本的に相手の左袖の肘下辺りの縫い目を握りますが、釣手と同じように柔道着の縫い目に指先(小指、薬指、中指の3本の指)を引っ掛けるようにして握ります。握り方を強めたり緩めたりすることで相手の攻めや自分の攻めに柔軟に対応することができます。ここでもすごく大事なことは、親指を上にして手首を上に立てるようにすることです。釣手同様、自分の姿勢が良くなるばかりか相手の状態をコントロールできるのです。実際に掛ける技については、肘下を基点とした場合、後ろの技は脇方向へ、前の技は袖方向へとなります。

(ゥ)では、握り強さはどのくらい必要なの?

  当時、オリンピック、全日本選手権で優勝した山下泰裕先生の握力は60kg後半くらい、そのときの喜多先生の握力は60kg前後でした。山下先生は体重が130kgありましたが、鉄棒で懸垂を続けて20回はできていました。喜多先生も20回はできました。何が言いたいのかというと、握力はそんなに必要ではなく、自分を「支える(ぶら下がる、もち上げる、維持させる、等々」身体能力が必要だということです。

■2022年10月26日(水) 大外刈りについて 

 

(1)皆さま、喜多憲一でございます。ご心配をおかけして誠に申し訳ありません。早く退院するべく焦らずリハビリに励んでおります。

 大外刈りは、小学生の大会でよく見かける技ですね。何故かというと簡単だからです。指導者も教えやすいもんですから(楽だから)最初に教えます。相手と組んで真正面から相手の足を刈るだけですからね。しかし、世間一般も同じですが、簡単に覚えられるものは身につきません。じゃあ、難しい技からやったらどうかというと、身につくどころか、その前に柔道が嫌になっちゃいます。川越市の試合で柔道を始めたばかりの子どもたちが大外刈りもどきをちょこまかちょこまかと四苦八苦して掛けている姿は滑稽なものです。一方、簡単に返されやすい技なので、ひやひやどきどきです

 

(2)そんな「大外刈り」を具体的に説明していきます(喜多道場は左組が多いので左組で説明しますが、右組は右組に置き換えてイメージをしてください。喧嘩四つではなく、相四つの場合です)。

 

(3)大外刈りは右手(引手)で相手の柔道着の左袖(肘下辺り)をつかみ、左手(釣手)で相手の右襟(鎖骨辺り)をつかみ、両手で相手を引きつけながら右足を相手の左足の外側に踏み込み、左足を相手の左足の外側を通して大きく振り上げてから、振り下ろすときに左膝裏で相手の左膝裏を思いきり刈って投げる足技です。これでわかりますか?。

 

(3)真正面から、相手の顔を真剣に見つめながら入る技なので、相手に対して「もしもし~ わたしは喜多で~す。これから大外刈りを掛けるわよ~」と事前に掛ける技を相手に伝えて掛けるわけですから返されるのは当たり前田のクラッカーです。

 

(4)じゃあ、返されないようにするにはどうしたら良いか?

 ①きちんと引手と釣手を持つこと

 ②きちんと大外刈りの打ち込みができるようになること

 ③きちんとパワーをつけること

 「きちんと、きちんと、きちんと」と抽象的な表現が3つも出てきましたが、この3つができれば技は掛かるようになるので極めて簡単です。これからこの3つを一つひとつ説明してまいりたいと思います。(途中で挫折したら途中でやめます)

 

2022年10月20日 喜多先生 手術で入院 m(_ _)m 

 10月20日(木)入院し、翌日21日に右膝の手術をすることになりました。川越市の大会、板橋区の大会に行くことができず大変申し訳ございません。できれば手術をしないで過ごそうかと思っていろいろと治療をやってきたのですが、そのうちに、(まだ若いのに?)膝は曲がらなくなってくるし、膝に水がパンパンに溜まって抜く回数も多くなってくるしで、良くなる傾向がないので、思い切って手術をすることにしました。本当はもう少し早く手術日程が決まっていたのですが、子どもたちがマルちゃん少年全国柔道大会の出場切符を手に入れちゃったもんですから、病院の先生に無理を言って、急遽手術の日程を先に伸ばしてもらったら、この日になっちゃいました。ごめんなさい。

 不在する期間は、2~3週間程度です。できる限り早く道場に戻って来たいと思っています。

 23日の「川越市民体育祭 柔道大会」では、初めて試合に出場する子どもたち、何回も出場している子どもたちがいますが、この試合で、神保遼英君が選手宣誓をしますが、その中に「楽しむ」という言葉が出てきます(私が考えたものではなく遼英君が自ら考えた言葉です)。そのとおりに楽しんで試合をすることが大切です。負けても勝っても良い経験になります。そのあと30日にある「板橋区民体育大会 柔道競技」も一緒です。

23日同日に神奈川県である「望星旗少年武道大会」は非常にレベルの高い大会です。選手の皆さんは、喜多道場代表として出場します。稽古はたくさんやっているので、自信を持ってのぞんでください。

 それから11月20日に「日整 全国少年柔道大会」と「スポーツひのまるキッズ関東小学生柔道大会」があります。私が不在のなか、高いモチベーション維持して試合まで稽古に励んで欲しいと思います。

 

『緊張することは一所懸命稽古をやってきた証しです』

まけてもいいよ~ がんばれ~

 

休みの間、神保先生をはじめ、柗本先生、江部先生、福島先生が指導をしてくれます。宜しくお願いいたします。あと、入院期間中、PCが使用できる環境ですので痛くなければ、HPで近況をご報告できればと思っております。

2022年9月4日 バトミントン 山口 茜 選手が清々しい 

 先日、日本で行われたバトミントン世界選手権で山口茜選手が優勝しました。優勝の瞬間、ガッツポーズをしないで相手選手にハイタッチで健闘を称え、四方の観客に対して、それぞれ一礼をして、粛々とコートを立ち去る姿は清々しく感動しました。そもそもスポーツは相手がいて、ルールがあり、信頼関係があって成り立っているものです。そうであれば全力を尽くしてくれた相手に対して感謝の気持ちを伝えることが大切であると思います。ガッツポーズは内面から湧き上がる気持ちの表れだとすれば、それをコントロールできるのがスポーツマンシップであると思います。

 最近、柔道では「勝利至上主義」は如何なものかと全国少年柔道大会が中止になりました。それゆえに、山口選手が優勝した瞬間の姿はスポーツの勝つことだけではない魅力を見せてくれたように思います。もう一度、スポーツマンシップとは何かを原点に立ち戻って考えてみてはどうでしょうか。 

 

2022年8月30日 白露 ⇒ 秋分

 流れる雲の様子に秋の気配を感じるようになりました。

 9月8日頃は、二十四節気の「白露」です。草花の葉先に朝露が結び白く光って見えることからそのように呼ばれています。白露から15日後は「秋分」。

 昼夜の長さがほぼ等しくなり、徐々に夜が長くなっていきます。米や芋など、様々な作物の収穫期で、農作業が忙しくなる時期でもあります。

2022年8月2,3,9,10,16,17,23,24日

 8月24日で朝トレが終了しました。朝6時から本当にお疲れさまでした。この目的は体を鍛えることはもちろんですが、

『朝早く決まった時間に起きて、トレーニングをすることに価値があります』

これはすごく大事なことであると思っています。誰もが苦しいこと辛いことはしたくないのは当たり前です。将来、大人になってから苦しいこと辛いことはたくさん起きてきます。そういったときの一助になればと思っています。

 全て参加すれば8日間、モル君が皆勤賞です。何も賞品はありませんが、自分自身の頑張りに対して、モル自身が自分を褒めてあげても良いかと思います。
 ご父兄の皆様、仕事があるのにもかかわらず、朝早くから有り難うござます。

 福島先生にも毎回、自ら走ってご指導いただき心より感謝申し上げます。

 

 朝トレーニング 再スタート

 青い田んぼの中、近くには地下水を勢いよく汲み上げている場所もあり、練習後にはその冷たい水で顔を洗うのもよし。そんな風光明媚な場所でトレーニングをやってます。朝6時からなので、ちょっと早いですが、暑くないしトレーニングをするには絶好な時間です。朝ごはんが美味しく食べれると思いますよ。皆さん是非、参加してください。

 参加できない子どもたちは、お父さんお母さんを誘って、朝トレをやろう。

 若き日に汝の体躯を養え。  

2022年8月20日(土)

 生酒とは

 日本酒は、炊き立ての米(酒米)に麴菌を振りかけて「米麴」を作ります。「米麹」は麹菌によって米の性質を変えたものです。その米麹に酵母を入れると米麹が醗酵して日本酒ができるわけです。米により、水質により、酵母により味が変化するわけです。日本酒ができた段階ではまだ醗酵が進んでおり、そのまま置いておくとどんどん醗酵が進んでしまうので、「火入れ」と言って60~65℃くらいの温度で日本酒を温めて醗酵を止めます。加熱処理をすることによって品質を維持するわけですね。生酒というのは、本来、火入れをしていないものを生酒と言います。しかし、火入れは品質を保つために通常二回行っており、一回目は出来立ての日本酒をタンクに入れた状態で行い、二回目はビンに詰めた状態でさらに行っています。

「本当の生酒」というのは一度も火入れしていないものを言います。しかし、タンクに生の状態で貯蔵し、タンクでは火入れをしないで生のままビンに詰めてから一度だけ火入れしたものを「生詰」とか「生貯蔵酒」とか「生酒一回火入」とか言って販売しているものもありますが、これは本当の意味での生酒ではありません。写真の日本酒はまさに生酒(「本生」または「生生」とも言います)です。小さな酒屋ではなかなか手に入らないものであり、小さい酒屋であるからこそ手に入るものでもあります。新鮮な味わいをご賞味ください。

喜多屋にございます。

2022年8月10日(水)

 終戦記念日 8月15日

 8月15日は終戦記念日です。この時期になると私のおばあちゃんから聞いた話を思い出します。おばあちゃんの子どもは戦争に行き戦死しました。亡くなったところは外国で山と海に挟まれたところで亡くなったそうです。司馬遼太郎の歴史小説の「項羽と劉邦」の中に出てくる戦いの「背水の陣」で起死回生の逆転勝利をした話がありますが、本当の戦争ではそんな奇跡は起こりません。

 おじいちゃんとおばあちゃんが東京のとある場所に亡くなった子どものお骨を取りに行くようにとの連絡があって行ったそうです。帰る途中、電車のなかでお骨が入っている箱の中がカタカタと乾いた音がするので、変に思って開けてみたら骨ではなく木片が入っていたそうです。戦争で亡くなった人はそのまま放っておかれたのですね。

 鹿児島県の知覧町にある「知覧特攻平和会館」に行ったことがあります。特攻隊で死んでゆく子どもたちの手紙がたくさん飾ってあるわけです。もうそれはそれは気持ちが苦しくなって涙がこぼれてしまいました。言葉が出なくなりました。小説家の百田尚樹さんの「永遠の0」という小説があります。特攻隊の小説はたくさんありますが、この「永遠の0」は人間が生きる上での課題をいろいろと考えさせてくれます。「No more war!!」

2022年8月1日(月)

コロナ禍の過ごし方「ドラマの楽しみ方」

 朝ドラは、一回の内容もコンパクトでCMもなく、短時間で見れて、また見逃しても見逃し配信で見られるので助かります。内容もおもしろいのではまっています。

 予てから韓国ドラマは気になってはいましたが、先日、韓国ドラマ「梨泰院クラス」の主題歌をダウンロードして聴いたら大変良い曲だったので、Netflixでそのドラマを見たらはまってしまいました。16話あるストーリーを、仕事の時間も削りながら、寝る間も惜しんで堪能しました。素直に回りくどくない、わかりやすい人間関係や緻密に構成された展開と壮大なスケールに圧倒されました。また好きな時間にCMも関係なく見られるのも助かります。8月29日は、18年前に第一次韓流ブームを巻き起こした俳優ペ・ヨンジュンの誕生日だそうです。第四次韓流ブームと言われるなか、私自身もその時代の人たちの気持ちがわかるような気がします。 

2022年7月10日(日)

幼児・初心者の部

 暑さにめげず、子どもたちは一所懸命頑張ってます。もちろん先生たちも一所懸命です。 

2022年5月26日(木)

※ 熱中症について

 日本の夏は、気温が高く、湿度が高く、この時期はスポーツをするのに大変厳しい時期となります。この時期に気を付けないといけないのが熱中症です。一般的に熱中症は、汗をかくことによって、身体機能に異常をきたし発症するものです。

 熱中症は気温が高く湿度が高い状況に起こりやすいのですが、一番大きな原因は体調が良くないときに、こういった環境要因が重なり起こりやすいように思います。特に、睡眠不足のときなどには注意が必要です。いろいろな症状により発症するので、指導者としても子どもの状況(顔色、しぐさ 等々)を細心の注意を払って観察しながら稽古をしていきますが、生活においての自己管理についても重要ですので宜しくお願いいたします。

 

 熱中症が起こるメカニズムが、非常にわかりやすく(絵で)、大塚製薬株式会社のHP(URL)に掲載されていたので、ご父兄の皆様にもご一読いただければ幸です。

 

熱中症が起こるメカニズム|大塚製薬 (otsuka.co.jp)

 

2022年4月26日(火)

柔道で広がる夢 Dream to spread in judo

 全柔連からこのようなリーフレットが出ましたね。たしかに柔道経験者には様々な人がいますが、このリーフレットは、ちょっといいとこどりしすぎているかもしれませんね。
 柔道のイメージは他のスポーツに比べて非常に地味であり、見た目に人を引き付ける魅力というのはあまりないかもしれません。世の中が非常に裕福になってきていると同時に人間の優しさが欠けてきているように感じるのは私だけでしょうか。これからも平和な世の中が続くかわからない時代になってきました。でも人と人とのつながりがあれば人は生きていけると思います。
柔道だけでなく、スポーツは礼儀、相手に対しての思いやりをがあって成り立つものです。親がスポーツを始めさせる理由は恐らくほとんどが身体を強くさせようとか、気持ちを強くさせようとか、礼儀を身につけさせようとか、そういったことで始めさせていると思います。山下泰裕先生は子どものころ手の付けられない悪ガキだったそうです。山下先生のお父さんお母さんは良い子にさせるために柔道をさせました。その甲斐あってか、日本チャンピオン、世界チャンピオン、いまでは日本オリンピック員会の会長です。みな、そういった理由でスポーツを始めているのだと思います。山下先生は子どもたちが柔道着を担いで道場に通う姿を今も目指しているそうです。
 先日、新聞で中学校の部活動(運動部)を外部委託にすると話が出ていました。先生が忙しくて休むことができないからというのが理由です。何故こんなことが起こるのだろうかと疑問でなりません。義務教育の子どもたちの教育をアウトソーシングに任せるというのです。間違ってませんか。

2022年4月10日(日)

試合は何故するの??

 基本的にはこれまで練習をしてきたこと(成果)を試すために試合をするということです。

 試合に出るということは自分にとって(親のためでもない誰のためでもない)、非常に大きな効果をもたらすと思います。試合に出場するまでの時間や試合直前の緊張感、きちんと挨拶ができるだろうか、負けたら嫌だなあ、怖いなあ、試合をやっているときの気持ち、勝った時の嬉しい気持ちや負けた時の悔しい気持ち、普段では経験できない経験がそこにあるからです。

 それでは、試合に出場するのは誰が決めるのか?先生でも親でもありません。最終的には自分が決めるのです。試合に対する全ての責任は自分が取るのです。試合は最初に申し上げたように練習の成果を試すためのものです。

 しかし、勝っても負けてもどっちでもいいのです。自分が一所懸命やったと納得できれば、感じることができれば、それでいいのです。そのためにはどんな目標でも良いから必ず立てて挑むのです。そうすれば自然と自分の成長につながります。

2022年3月5日(土)

嫌われる勇気  著者 岸見 一郎 古賀 史健

 この本は、2017年8月に購入し、何回となく読み込んでいる本です。

心理学者のアルフレッド・アドラー(1870 - 1937年 オーストリア出身)の個人心理学を哲学者の岸見一郎先生とライターの古賀史健先生の視点から読者へわかりやすくかみ砕き書かれたものです。

 ソクラテスの思想はプラトンによって書き残され、岸見先生はアドラーとってのプラトンになりたいと語り、思わず、古賀先生が岸見先生のプラトンになります、と答えたことがこの本の始まりだそうです。

「人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸福になれる」をキーワードに、悩み事を抱えた青年と哲人が対話形式で幸せになるためのいろいろな悩み事や問題を読者も一緒に紐解いていく内容になっております。

難しい本ですが、自分を振り返るうえでも面白い本です。
読まれた方と話をしたいです。

2022年2月22日(火)千代緑 純米酒 限定醸造(秋田県大仙市 有限会社 奥田酒造)

 三百有余年の歴史を誇る大仙市の風光明媚な静かな街並みの中にある酒蔵です。ラベルには純米酒と書かれていながら精米歩合は50%の純米大吟醸酒です。お米の味わいをしっかりと残しながら大吟醸酒らしい飲み口の本当に旨い酒です。あっという間に一升を飲んでしまいました。

" 若葉映ゆる 四方に山々 千代緑 "

2021年10月24日(日水)神保先生 退院おめでとうございます。

 怪我で3か月間入院されていた神保先生が無事退院されました。これは喜多道場のご父兄や子どもたちが早く治るようにと折った千羽鶴です。まだリハビリ中ですが、焦らず、ゆっくりと治されてから、ご指導を宜しくお願いいたします。

2021年9月29日(水)朝日新聞 埼玉版に掲載されました。

 コロナ禍、子どもたちに柔道を教えていて、その思いを率直に投稿しました。ご一読を。

2021年9月11日(土)中学生同級生3人が揃って練習に来てくれました。

 城南中 福島君、埼玉栄中 江部君、南古谷中 花岡君 3人が揃って練習に来ることは滅多になく、お互いが柔道をしている、話している姿をみて、柔道・人間的に成長を嬉しく思いました。

2021年9月17日(金)

本醸造 金勝山 精米歩合60% 720ml 青雲酒造株式会社 埼玉県小川町

 この酒の特徴は、花酵母です。字のごとく花から取った酵母で、花酵母と言えば東京農大の醸造学科で、東京農大により開発されました。花酵母で醸造する酒は最近では増えてきましたが、まだ珍しいです。この酵母は花から作るだけあって香りや甘みをもたらします。味はさっぱりとしていて、日本酒の香りをふくよかに感じます。冷たくして飲んでください。

2021年9月10日(金)

特別純米酒 白神山地の四季 原料米 美山錦 精米歩合60% 720ml 八重寿銘醸株式会社 秋田県大仙市

 秋田県の酒は日本酒度が低めの酒(コクがあり甘目)が多いのが特徴です。この酒は特別純米酒(手を加えていない純米酒に醸造用アルコールを添加して味を調えて、酒蔵として販売に最も力を入れている酒と言えます)で、辛口のようなスッキリさに甘みも感じられる酒です。冷で(常温)から燗までもいける酒です。料理としては、焼き鳥やウナギ蒲焼などの料理に合います。喜多屋にもございます。

2021年9月6日(月)

純米大吟醸 久保田 1800ml 朝日酒造株式会社 新潟県長岡市

皆さんご存じの久保田。新潟の酒はさらっとしていて飲みやすい酒が多いですが、その中の代表格。お米を50%以上磨かないといけない大吟醸。そのうえ、純米ですからアルコール添加などの加工は加えてません。

これが日本酒かと思うくらい、癖のない酒の甘い香りがして、味は心地よい甘味と酸味がベストに調和しています。6℃くらいに冷やしてワイングラスで飲むと、さらに香りと味が際立ちます。気が付かないうちについつい飲みすぎてしまうお酒です。喜多屋にもございます。

2021年9月2日(木)

特蒸 泰明   二条大麦・麦麹 25度 720ml 藤居醸造合資会社 大分県豊後大野市

今回は焼酎です。友人の紹介です。

単式蒸留の焼酎です。九州と言えば焼酎。大分県では有名な焼酎がありますが、例えば、「いいちこ」「吉四六」は何れも麦焼酎です。これらは万人に受け入れられるよう仕上げておりますが、この泰明は小さな酒蔵ならでは独特な味に仕上げられています。麦の香り強く、挑戦的な辛口で、これぞ麦焼酎という酒です。おすすめはロックです。

喜多屋にもございます。 

2021年6月8日(火)

富久福 純米酒 michiko90 生原酒 16% 精米歩合90% 茨城県結城市

精米90%とはすごい技術ですね。お米を10%しか削っていないので、簡単そうに作れるかとお思いでしょうが、実はたくさん削る大吟醸酒より、お米を削らないことで起こる様々な管理が必要で、我が儘な子を育てるような根気が必要でなかなか酒蔵は手を出さな酒です。名前がmichikoということで不思議に思い、ラベルを見たら杜氏さんが美智子さんなんですね。味はお米の味が前面に出ているかなと思いきや、そうではなく、純米酒らしからぬしっかりとした酒です。生酒なので、冷やして飲みましたが、お燗でチャレンジしてもいけると思います。なかなか手に入らない酒だと思いますよ。

 

2021年6月1日(火)

宗玄(そうげん) 純米 雄町 無濾過 生原酒 17% 精米歩合55% 石川県珠洲市

精米55%で純米酒とは普通であれば純米吟醸と表示してもよいのに、そのうえ、雄町米、それも本家本元の岡山県産の赤磐雄町とは。雄町米は山田錦のお母さんに当たる酒米で山田錦は子供に当たります。この酒米を使うと専ら香りの良いお酒となりますが、冷やして飲むと、このお酒は無濾過生原酒ならではのしっかりした味で、香りも純米酒っぽいです。どんな料理にも合いそうな食中酒としてあいそうです。

 

 

2021年5月28日(金)

雁木(がんぎ 山口県岩国市) 純米発泡にごり生原酒 精米歩合60% ALC14

 

日本酒は酵母で発酵する過程で発泡します。 その段階で瓶に詰めた酒ですね(若干加水してますかね)。 日本酒本来を味わうことができます。 発泡していることから舌にピリピリする感触から酸味を感じる酒です。 しかし暫く置いておく(空気に触れさせておく)と発泡が弱くなっていき、味が変化していく様子を楽しめるのも発泡酒ならではです。 精米歩合60%らしい、日本酒らしい酒です。 冷たく冷やして飲むのがお勧めです。 喜多屋では販売しておりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2021年1月16日(土)

先日、映画、天外者(てんがらもん)を見に行きました。いやあ感動しました。何に感動したかって。三浦春馬が全身全霊で演じる姿に感動しました。彼が稀代の人物である五代友厚に成り代わり、弱い人々に語り掛ける優しい心のこもった言葉や大勢の人に伝える言葉の力には心を打たれました。彼の一所懸命さ、真っすぐさがひしひしと伝わってきました。

 先般、彼が亡くなられたことで、そういう思いに駆られたのかもしれませんが。実はこの映画を2回見ました。2回目はさらに感情移入し涙ポロポロです。3回目も行こうかと思っています。

 

五代の名言をいくつかご紹介します。

 

・「地位か名誉か金か、いや、大切なのは目的だ」

・「自分より地位の低いものが自分と同じような意見なら、必ずその人の意見として採用すること」

・「怒りにまかせ、怒気怒声を発すれば、あなたの徳望を失うことになる」

 

・「自分が嫌ってしまえば、相手もまた自分を嫌ってしまう。ゆえに、気のすすまない相手とも積極的に交際をすること」

 

 2020年4月23日(木)

第1回目はこの本を紹介します。

◆改革 井上康生 ポプラ社

◆先日、東海大柔道部からOBへ郵送されてきました。 

普段はこの類の本は読みません。 

◆内容は、リオ五輪帰国時の記者会見で感極まり嗚咽したところから始まり、ロンドン五輪惨敗からリオ五輪全階級メダル取得までの道のりが書かれてます。 

◆井上監督が自身の固定観念に固執せず周りの意見を受け入れて取り組んだ改革が本人の言葉で素直に綴られています。 

◆二時間程あれば読みきれます!

 

2020年4月24日(金)

「生活リズム、生活パターン」

私は高校、大学、会社と寮生活で柔道をやってきました。そのため、朝トレがあったため、月曜から金曜は朝5時から5時半には起床してました。試合で負けたときには、さらに1時間早く起きてトレーニングをしたことも思い出します。そのため、今でもその習慣が身体に染みついており、朝5時ごろには必ず目が覚めます。前夜遅く寝ても5時ごろに目が覚めてしまいます。しかし、そのおかげで得することは沢山あります。朝の時間は頭が疲れていないし、静かだし、物事をやることに集中でき捗ります。まさに早起きは三文の得です。

今朝、喜多道場から南古谷駅まで歩きました。朝早いので、歩いている人は殆どいません。もちろんマスクを着けてです。「チョー気持ちいい!」

左の風景は砂中手前の高台から見た新河岸川の風景です。

「生活リズム、生活パターン」を作るための参考になればとトレーニング表を添付します。良ければご参考に。私が大学時このような表を作って目標に向かっていきました。

トレーニング表.xls
Microsoft Excel 30.5 KB

 2020年4月24日(金)

第2回目はこの本を紹介します。

◆『植物図鑑』 有川浩(ありかわ ひろ) 幻冬舎文庫
100万部突破の帯巻きを見て、これは面白そうだと購入。

◆物語は、主人公「さやか」が住むマンションの玄関先に衰弱して蹲っていた男性「樹(いつき)」がイケメンだったので、つい部屋に招き入れてしまったところから始まる。

◆樹は植物にやたら詳しくまた料理がうまい。さやかとの散歩では「雑草という名の草はない。すべての草には名前がある」と「ヘクソカズラ、ノビル、クレソン、フキノトウ、ツクシ等々」いろいろな野草の由来を説明する。食せる野草は料理して絶妙な味でさやかの胃袋を驚かす。やがて二人は恋人関係になるが、『ごめん またいつか』の書き置きを残して出ていってしまう。

◆さやかは樹と暮らした忘れられない日々に苦しみながら樹が戻ってくるのを信じて待つ姿が余りにも切なく苦しい。

◆暫くして樹が戻って来てきて安堵するが、本当の物語はここから始まる。安堵した途端に場面は更に不安な方向へ展開する。このまま終わってしまえば、何でこんな本を買ってしまったのだろう、買わなければよかったと後悔しながら恐る恐る嫌々ながらページを捲っていく。

◆すると思わずやられてしまった!涙もろくなったとはいえこんなにも清々しく嬉しい気持ちになる展開は久しぶりだ。なんとも巧妙な仕掛けである。

◆この本を読むと自然と食生活が気になりだし 、散歩がしたくなる。春の野草も紹介されてるし、いまが本当にいい季節だ。

2020年4月25日(土)

「基本」

4月4日(土)の稽古を最後に3週間が経ちました。柔道をやりたいけどできないもどかしさ、もう柔道を忘れてしまったという子もいるかもしれません。今回の新型コロナ感染症は当分の間、柔道や他のスポーツができなくなるかもしれません。しかし、「基本」を「しっかりと覚えておけば」また始める時に問題はありません。喜多道場では、「受け身」「技の打込み」、それに「人に対する思いやりを」教えてきたつもりです。 

 学校に久しぶりにい行ったときに、友だちと会える喜びはひときわ身に染みるものです。友だちの本当の大切さがわかる瞬間だと思います。

「基本」から話が少しずれましたが、勉強でもなんでも必ず「基本」があります。背伸びをしないで「基本に」立ち返る、いまこのときにもう一度自分の「基本」を勉強し直してみては如何でしょう。 

左の写真は今朝散歩で撮った写真です。誰かが怒っている様に見えますね。

 2020年4月25日(土)

第3回目はこの本を紹介します。

◆『一路』 浅田次郎(あさだじろう) 中公文庫 上下巻あります。

浅田次郎の本はよく読みます。その中でもトップクラスで感動した小説の一冊です。これまで私は「一生懸命」「一所懸命」の区別がよくわかりませんでした。でもいまはこの本を読んでから「一所懸命」が私自身の人生の一つの精神となってます。

◆物語は、江戸時代の末期、父を不慮の事故で亡くし、その息子の小野寺一路君19歳が、岐阜から江戸までの参勤交代を期日までに達成できれば、お家断絶の危機を免れるというもの。

◆何も知らない若い一路君が昔の参勤交代の方法録(先祖が作成した本)だけを信じて、小野寺家のリーダーとして江戸まで四苦八苦して向かう話。

◆そこには一路家の上に君臨する馬鹿殿(志村けんではありませんが)から横やりがはいったり、いろいろな足を引っ張る出来事が起きるが、一路君は昔の方法録だけを素直に信じて、一つひとつ問題をクリアしながら江戸までたどり着く。

◆実は、馬鹿殿は馬鹿殿ではなく、一路のことを信じて最後まで見届けてたという物語。

◆人を信じて、一つひとつの苦難を一つひとつクリアしていく、「一所懸命」な姿に感動しました。 

※ STAY HOME WEEK!!

2020年4月26日(日)

「TVゲームについて」

テレビゲームが登場したのは、1978年くらいだったと思います。私が高校生だったころです。なんと42年前。タイトーというメーカーの「インベーダーゲーム」。喫茶店のテーブルに設置されていて、たくさんのインベーダーが整列して攻めてくるのを狙ってボタンで撃ち落とすゲームです。一回100円也。私もはまりました。単純なゲームにのめり込んでいき、気が付いたら何時間も無駄な時間を費やし、お金も無くなっていく。この時代は市販のインベーダーゲームは無かったので、お金が無くなればできなかったので自然と遠ざかっていきました。

 家庭用テレビゲームの歴史ですが、記憶に曖昧な部分が多いのですが、任天堂のゲーム機が一番最初ではなく、たしかバンダイの「ピピン」というテレビゲーム機が一番最初に出て、ソフトに面白いのがなく自然消滅、そのあと任天堂の「ファミコン」、ソニー「プレステ」、セガ「サターン」の3社が席巻し、現在は任天堂とソニーの2社に集約されていると思います。それは日本の子どもたちや大人たちの心に受け入れられる仕組みを徹底して開発したからです。それだけもうかる商売だからです。

 いまでは、携帯電話と同じようにテレビゲームが普及しています。家に置いてあるのにやるなというのは子どもに対して通りません。先日、「テレビゲーム依存症」という話を聞きました。「アルコール依存症」と同じ様に飲まないと満足感が得られない、そういった作用が脳の中に刻まれてしまい依存症になるとのことでした。ファイナルファンタジー(FF)は私もやったことがありますが、本当に面白いです。でもゲームが無くなることはありません。次の日でも待ってくれています。オンラインゲームでも友達同士でルール作りをしましょう。柔道もルールがなければただの喧嘩で場合によっては人殺しになってしまいます。ゲームも同じようにルール作りをすることが大事だと思います。

 2020年4月26日(日)

第4回目はこの本を紹介します。

『北の海』 井上 靖(いのうえやすし) 新潮文庫 上下巻あります。

◆「しろばんば」で小学生の教科書に掲載されていた作家です。井上靖は大学で柔道をやっており、自伝小説として書かれたものです。

◆古賀選手、吉田選手、大野選手等、五輪メダリストを数多く輩出した柔道私塾「講道学舎」の設立にも携わっています。それだけ柔道が好きだったということです。喜多道場の指導方針でも小説を引用しています。

「練習量がすべてを決定する柔道というのを、僕たちは造ろうとしている。そういう柔道があると思うんです。そういう柔道があるかどうかは、自分がやってみないことには判らない。それをやろうと思っている。僕などは身体は小さいし、力はないし、素質は全くない。四高(現、金沢大学)へ入って、柔道着というものを着た。練習にものを言わせる以外、いかなるすべもないわけです。」

どういう意味かというと正確なところは本人に聞かないとわからないわけですが、聞くことはできないので、私なりに解釈すると

◆「小さくて素質も全く無いけど、投げられても投げられもあきらめず、逃げず、柔道に立ち向かうことで自分という存在を確立し、そして誰にも負けない強い精神力を身に着けること。それを確認するためには柔道着を着て自分で確認する以外方法はない。『体力のある相手には勝てないけど、気持ちでは絶対に負けない』」という意味だと思います。

◆柔道をやっていると必ずこの小説にぶつかります。

2020年4月27日(月)

「お手伝い」

 学校が休みになって一番大変なのは、お母さんです。いつもは学校に行っている、会社に行っている、子どもやお父さんが、家にいるのですから。場合によっては毎日いるのです。本当にお母さんは大変です。頭でよ~く考えてお手伝いをしょう。

 お手伝いは左の絵だけがお手伝いではありません。「早寝、早起き」「規則正しい食事」また「定期的な勉強」もお母さんに時間の余裕を与え、お手伝いとなります。

柔道の精神は「精力善用」「自他共栄」です。これについては、喜多道場HPの「指導方針」のところの柔道の基本精神に書かれてますね。

 2020年4月27日(月)

第5回目は本ではなくテレビドラマを紹介します。

◆「JIN-仁-レジェンド」次回放送TBS5月2日(土)14:00~16:54)(この文章は4月27日作成)

◆2009年と2011年にTBSで放送された番組の再放送縮刷版です。既にご覧になって涙流してる方もいっらしゃるかと思います。

◆内容は、現代の脳外科医・南方仁が、江戸時代末期にタイムスリップをし、江戸の人々を現代医療を駆使して助けるというまさにスーパーマン的な役割を果たす医師のドラマです。ストーリだけ見ても面白そうですが、実はそのなかに人の生き方が凝縮されています。私が感じたことは次の通りです。

◆主役の仁は、江戸時代でのスーパーマン的能力を表に出して人を引き付けてはいくが、決してそれを味方に付けて、人に対して驕らず、自分の真っすぐな素直な気持ちだけで人と接していく。

◆さらに恥も外聞も気にせず、自分をさらけ出していく姿に人は心を突き動かされ、仁のファンが勝手にできていく。命がけで戦う姿に心を打たれた。

◆蛇足ながら、最初の放送(4月18日、19日)では伝染病のコロリ(コレラ)が広まり、いまのコロナ禍を彷彿させる医療崩壊の模様が10年前に描かれている。これには驚いた。

◆是非とも、視て下さい!!

2020年4月28日(火)

「お地蔵さん」

今日は会社出勤日です。コロナ禍の中、東京の浜松町まで通っています。途中の神社に本当にかわいいお地蔵さんがいます。お地蔵さんにお祈りすれば何でも叶うようなお顔をしています。

毎月一度、掲示板のお言葉が更新されています。読むたびに考えさせられます。皆さんもここに書かれているお言葉を自分なりに考えて、お父さん、お母さんに話してみては如何でしょう。

2020年4月29日(昭和の日)

「インターハイが中止となり、一流アスリートのコメントに違和感ありませんか」

今日は本来であれば、全日本柔道選手権です。日本で行われる最高峰の大会ですが延期となってしまいまました。各地区では予選会までが行われ出場する選手が決定していました。喜多道場に指導に来てくれた杢康次郎君も関東大会で優勝し、関東代表で出場することになっていました。非常に残念です。ただ延期なので中止にならないよう祈るばかりです。

 ところで、インターハイが中止となり、一流のアスリートや著名人が高校生に対してコメントを出していますが、運動クラブに所属している高校生でインターハイに出場できる高校生はごくわずかです。最近は出場できる高校はほぼ強豪校に限定されています。そういったレベルの高校生にとってはかけがえのない言葉かもしれませんが、果たして、インターハイをの望むでない目的の高校生にはどのようにうつっているんでしょうか。ちょっと違和感を感じます。皆さんはどう思いますか。

 2020年4月29日(昭和の日)

第6回目はこの本を紹介します。 

『騎士団長殺し』村上春樹(むらかみはるき)新潮社

小説のくだりに「そして私は身体を硬くして首をすくめ、肩を身体の下に入れることで、頭を地面に打ち付けるのを防いだ。それは柔道の受け身と同じように、ほとんど反射的に行われた」という表現が出てきたので、柔道と村上春樹の関係についてネットで調べてみたら、

「上村春樹と村上春樹の区別がつかない、、、」というのが出てきた。何故、柔道家の上村春樹と小説家の村上春樹の区別がつかないのだろうかと不思議であったが、二人の漢字をよく見ると、

なるほど、なんと苗字の漢字が逆さま「上村上春樹」なだけで、あとは一字一句違わないことに気付いた。柔道にも小説にも疎い方は区別がつかないわけだ。だから柔道家の村上春樹と小説家の上村春樹と言っても違和感はない?。

二人の関係についていろいろと調べてみたが接点は見つからなかった。今度、上村館長にも聞いてみたい。

◆さて、村上春樹の本は相変わらず読者を現実と非現実の世界に行ったり来たりといざなってくれる。描写は思い切ったところを書きたいのに苦し紛れにセーブ(性の相手やメタファーの在り方)をしたところがあり、消化不良気味で歯痒い。しかし反芻を繰り返し読み込むことで充足感というか安心感という程よい満足感は得られた。

2020年5月1日(金)

「柔道ラジオ体操 第1」

フェイスブック(FB)で面白いものが回ってきました。私は、友人との情報交換にFBをやっていますが、「柔道ラジオ体操 第1」(You Tube)というものが回ってきました。

柔道の基礎を学ぶために、非常によくできたものです。作られた先生方に感謝です。

 貼り付けておきますので皆さんもやってみては如何でしょう。 

2020年5月6日(振替休日)

「朝練」

今朝、6時に砂中正門に集合し、砂中横の田んぼの周りを走りました。メンバーは喜多道場近隣子どもたち。

メニューは、800mランニングを5セット、ダッシュ等々。800mは毎回タイムを計測し、最初のタイムを下回らないようにしました。相当きつかったと思います。朝6時ではほとんど人がいません。トレーニングをするなら朝です。

下の表は、各人のタイムです。

May 6, 2020
 Training early in the morning.
We gathered at the gate of the suna Junior high school  at 6:00 this morning. We were runninng the road with some Kitadojo's members.

5set of 800m running and dashes. 800m measured time every time. I thought that children  was very hard .  

 

2020年5月10日(日)

「ラジオの効用」 

 私は中学、高校、大学と英語を疎かにしてきたため、柔道や仕事で外国人と話すときに大変苦労をしました。今でも苦労をしてますが、しかし、会社に入ってから中学生のレベルから英語の勉強をしなおしました。その時に最初に始めたのがNHKラジオの「基礎英語」です。これは毎朝放送があるのですが、テキストと一緒に進めます。ラジオの便利なところは録音してどんなところでも聴けるということです。内容は段々と難しくなりますが、録音したものを何度も聴くことができるので、自分で理解しながら進めることができます。いまは、視覚に訴える勉強媒体が多いですが、耳から学ぶというのも集中して聴けるので効果があると思います。

いまは英語から遠ざかってますが、月~金6時半から「森本毅郎・スタンバイ!」を聴いてます。この番組は、政治、経済、事件などを鋭い視点で批評します。本当におもしろい。早い時間の放送にいつも感謝です。

2020年5月10日(日)

間が空いちゃいましたが、第7回目は、私が感動した話を紹介いたします。 

◆ 「明日友だちに教えたくなる話」

◆牛を殺すとき、牛と目が合う。 そのたびに坂本さんは、「いつかこの仕事をやめよう」と思っていた。

◆ある日の夕方、牛を荷台に乗せた一台のトラックがやってきた。「明日の牛か…」と坂本さんは思った。

◆しかし、いつまで経っても荷台から牛が降りてこない。不思議に思って覗いてみると、10歳くらいの女の子が、牛のお腹をさすりながら何か話し掛けている。

◆その声が聞こえてきた。「みいちゃん、ごめんねぇ。みいちゃん、ごめんねぇ……」

◆坂本さんは思った、(見なきゃよかった)

女の子のおじいちゃんが坂本さんに頭を下げた。「みいちゃんはこの子と一緒に育てました。だけん、ずっとうちに置いとくつもりでした。ばってん、みいちゃんば売らんと、お正月が来んとです。明日はよろしくお願いします…」

◆(もうできん。もうこの仕事はやめよう)と思った坂本さん、明日の仕事を休むことにした。

家に帰ってから、そのことを小学生の息子のしのぶ君に話した。

しのぶ君はじっと聞いていた。 一緒にお風呂に入ったとき、しのぶ君は父親に言った。「やっぱりお父さんがしてやってよ。心の無か人がしたら牛が苦しむけん」 

しかし、坂本さんは休むと決めていた。

◆翌日、学校に行く前に、しのぶ君はもう一度言った。「お父さん、今日は行かなんよ!(行かないといけないよ)」坂本さんの心が揺れた。そしてしぶしぶ仕事場へと車を走らせた。

◆牛舎に入った。坂本さんを見ると、 他の牛と同じようにみいちゃんも角を下げて威嚇するポーズをとった。

「みいちゃん、ごめんよう。みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん。ごめんよう」と言うと、みいちゃんは坂本さんに首をこすり付けてきた。

◆殺すとき、動いて急所をはずすと牛は苦しむ。 坂本さんが、「じっとしとけよ、じっとしとけよ」と言うと、みいちゃんは動かなくなった。

◆次の瞬間、みいちゃんの目から大きな涙がこぼれ落ちた。牛の涙を坂本さんは初めて見た。 

『いのちをいただく』西日本新聞社より

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◆『いのちをいただく』のあとがきに、福岡県で助産婦をされている 内田美智子さんはこう書かれています。「私たちは奪われた命の意味も考えず、毎日肉を食べています。

◆自分で直接手を汚すこともなく、坂本さんのような方々の悲しみも苦しみも知らず、肉を食べています。

◆『いただきます』『ごちそうさま』も言わずにご飯を食べることは  私たちには許されないことです。感謝しないで食べるなんて許されないことです。「食べ残すなんてもってのほかです…」

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◆私が知人から聞いた話ですが、2010年に宮崎県で口蹄疫で家畜が大量に薬殺されました。畜産業を営んでいた知人の友人は愛情を注いで育て上げた牛を全て薬殺され、薬殺された牛は県が指定した近くの山の穴に自ら運んで行ったそうです。

◆その後、知人の友人は精神的におかしくなってしまったそうです。 

◆真心を込めて育てているからこそです。

だから食べ物は残してはいけない。

 

2020年5月13日(水)

第8回目はこの本を紹介します。ちょっと古い。 

◆小説『君の名は』新海 誠 角川文庫

◆家族から誘いに嬉しくて妻と娘三人で映画を見に行った。

画像の美しさに目を奪われ、過去未来で男女肉体が入れ替わる興味心、糸守町をタイムスリップして隕石落下から救わんとする焦燥感、何よりも瀧と三葉の切ない恋の絆の尊さに感動した。...

◆その感動を見落としたとこはないか?
小説では、瀧と三葉がほんの少しの記憶を頼りに苦しみもがきながら再会を果す過程と互いの身体の中に強い信頼という核が築かれたことがわかる。

◆これだ!と思った。
私たちは本当はこの気持ちを持って生きている。だから「君の名は」は幅広い世代に受け入れられた。

◆いまからでも遅くないね。大切な人に何ができるかを改めて考えてみたいと思う。

2020年5月15日(金)

「喜多道場の練習再開について」 

皆様お元気ですか!

緊急事態宣言が継続されており、現在も練習を自粛しております。

練習再開は、緊急事態宣言が解除後、全柔連の指示に従い、喜多道場では、練習内容を限定して行う予定です。

再開当初は、道場生を分散し、大きく班分けを行い、1時間程度の時間において、非接触型の練習を中心に行う予定です。

また、練習の開始前に、自宅で体調、体温を「健康観察用紙」に申告し、練習前に再度、体調、体温を確認します。そのような形で徐々にスタートしていきたいと考えています。基本的に他の道場の再開の仕方を確認しながら進める予定です。

喜多道場は換気には優れております。また練習終了後に次亜塩素酸を噴霧し消毒を行います。

 

 2020年5月19日(火) 

第9回目はこの本を紹介します。(2017年に読みました)

◆「語彙力がないまま社会人になってしまった人へ」山口謠司 ワニブックス

◆まさに私自身が語彙力がないまま社会人になってしまったので直ぐに購入。

◆早速、今年の流行語大賞になりそうな『忖度』という言葉。

「そんたく」と読むのが正しいということになってますが、本当は「じゅんど」と読まれていたそうですよ。

意味は「他人の心を推し量ること」、使い方は「相手の真意を忖度する」即ち「相手は本当のところ、どんなふうに考えているのかな」と推量するときに使うそうです。 

テレビや新聞で何となくわかってはいても、こうやって言葉の意味を掘り下げるとさらに理解が深くなります。 

◆それから「新しい」は「あたらしい」と読みますが、本当は「あらたしい」と読むのが正解だそうです。「新たな年」「新たな心境」と書けば「あたらな年」「あたらな

心境」とは言いません。 

◆さらに「音読み」「訓読み」の意味をこれまで分かっていたかというと恥ずかしながら全く分かっていませんでした。単純に二つの違った読み方があるだけだと思ってました。

実はそうではなくて「音読み」は中国語における発音に基づいて日本で行われる読み方で、「訓読み」は

日本語としての読み方だということが初めてわかりました。 

そうすると「喜多」さんは「よろこびおおい」さんではなくて「きた」さんとなるわけです。55歳になってあたらな発見です。(いまは58歳) 

◆東海大学柔道場の壁にスローガンとして掲げてた

「堅忍不抜」の志 

意味がやっとわかりました。これも解説されてました。 

先生に礼!。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2020年5月21日(水)

「蜩ノ記」 葉室麟 祥伝社文庫

第10回目はこの本を紹介します。(今日読み終わりました)

◆この本は、先日、大学柔道部時代の先輩(高校校長)から送られてきました。 

◆時代は江戸中期、場所は恐らく大分県杵築市です。

◆主人公の戸田秋谷はある罪で10年後に切腹を命じられていて、その間に任せられた大変な仕事を最後まで完璧にやり遂げ、家族に対しても一点の曇りもない深い愛情のまま最後を終えるという、これぞ男の中の男だという小説です。 

◆小説の一文に『忠義とは、主君が家臣を信じればこそ尽くせるものだ。主君が疑心を抱いておれば、家臣は忠節を尽くしようがない。されば、主君が疑いを抱いておられるのなら、家臣は、その疑いが解けるのを待つほかはない』とあります。 

◆私自身、この一文に過去を振りかえると恥ずかしいばかりです。

◆いまのコロナ禍、政治や社会がおかしくなっているなか、自分自身を見つめなおす良い機会だと思います。

2020年5月21日

「やる気について」(モチベーションとも言います)

昨日、インターハイに続いて高校野球 夏の甲子園も中止になりました。理由は、全国から集まる高校生たちが密集することで感染の可能性が高まるということだそうです。最後まで開催を諦めず、無観客で開催することを私も期待してましたが、非常に残念です。

現在、高校球児の中で感染者はいるのでしょうか?。各高校の監督、選手たちは試合に出場するために感染しないように細心の注意を払ってきたはずです。なので、私は甲子園も細心の注意を払って開催すればよいのだと思います。中止にしたのは、感染者が出たら誰が責任取るのかが優先してしまったのでしょうか。中止にする理由も解せません。例えば、感染者が多発することで、医療機関がパンクする恐れがあるとかの方が説得力があるように思います。

大阪府の吉村知事のように英断を下すリーダーはいないのでしょうか。

それから監督が、この試練を次に繋げてさらに強い人間になろうみたいな美辞麗句を話してますが、選手はそれを心から受け入れてくれているのでしょうか。私はこういった抽象的ではなく、具体的な目標を監督、選手が確認しながら作り上げ、それを部員の中で先輩、後輩がお互い責任感を持って共有しながらやっていくことが大事だと思います。

2020年5月22日(金)

「柔道ラジオ体操 寝技編」

 こんなのもありました。

2020年5月22日(金)Tokyofmで村上RADIOステイホームスペシャルを聴きました。

コロナとの戦いは戦争のようなものだという、そういうものだという言い方をする政治家がいます。そういうたとえ正しくないと思う。ウイルスとの戦いは善と悪、敵と味方の対立ではなくて、僕らがどれくらい知恵を絞って協力し合い助け合い其々を上手く保っていけるかという試練の場です。殺しあうための力の戦いではなく生かしあうための知恵の戦いです。敵意や憎しみはそこでは不要なものです。簡単に戦争にはたとえてほしくなないですよね」という内容です。 

全日本柔道連盟http://www.judo.or.jp/

※予定表の添付は、

「稽古・月謝・お問合せ」

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